「リップロールってなに?どんな効果があるの?」
その疑問、解消します!
リップロールとは、唇を閉じてプルプル震わせながら音を出す、発声の一つ。
アーティストの方々が歌う前によくやっている、アレです。
実は、リップロールは様々なメリットがある発声で、
筆者が特に効果を感じたのは以下の3つ!
- 楽な発声の感覚が掴める
- 音程をとりやすくなる
- 地声と裏声の切り替えが簡単にできる
唇をプルプル震わせるだけなのに、こんなにメリットがあるなんてすごいですよね!
それでは、筆者の実体験を元にした、リップロールのメリット・デメリットについて、
やり方も合わせてご紹介いたします!
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リップロールを実践する前に、メリット・デメリットを知っておきましょう。
「高音を出す時、綺麗に出ないしすぐに喉が痛くなっちゃうなー」
と、悩んだことはありませんか?実際、筆者はこれが一番の悩みで、ボイトレを受け始めたきっかけでした。
こちら、喉の乾燥が原因なのではないかと思っていたのですが、それ以上に大きな理由がありました。
喉辺りに力がはいってしまい、上手く発声ができていないという理由です。
いわゆる、喉締めの状態です。高音を無理に出そうとすると変に力がはいってしまい、詰まったような、苦しそうな声に聴こえてしまうんですね。
そこで、試して欲しいのがリップロールです!
リップロールは、唇や喉周りを脱力させて行います。逆に、唇を固くしてしまったり、力をいれてしまうと、そもそも音は出ません。
よって、リップロールを行うことで、リラックスした状態の発声の感覚を掴むことができるんです。
つまり、リップロールで高音を出せる=力を入れずに楽に高音を出す感覚を掴めている
ということになります!
説明だけだとあまり分からないかもしれませんが、この後の実践で体感してみましょう!
「いまいち、音程が合わない…」
そんな風に悩むこと、ありますよね。
ずっと聴いていた曲を実際に自分で歌ってみると、全然イメージとは違うものになったり。
あるあるですよね!(泣)
そこでまたまたリップロール!
リップロールは、脱力するのと同時に、適度な息の量で、一定のスピードで息を吐いていくことが必要です。
この状態で音程をコントロールすることは、かなり繊細な技術を要することになります。
リップロールで音程をとれるようになれば、歌う時も同じように音程をとることができるようになっていきます。
少しずつ、頑張っていきましょう!
上に述べました通り、リップロールは、脱力と、適度な息の量で、一定のスピードで息を吐いていくことが必要になります。
この状態で高音を出せるということは、力をいれずに楽な感覚で出せているということ。でしたよね!
その高音、実は裏声なんです!
力を入れずに高音を出そうとすれば、自然と地声から裏声に切り替わっていきます。
リップロールで段階的に音程を上げていくと、簡単に切り替えることができるんです。
こちらも、実践して体感してみましょう!
色々な曲を聴いていると、大きく分けて、力強い歌声と、細く柔らかい歌声の二つに分けられると思います。
リップロールは、細く柔らかい歌声に分類されます。
この発声が癖付いてしまうと、逆に力強く歌うことができなくなる…というのが、デメリットになります。
こちらに関しては、やりすぎなければ大丈夫、というのが筆者の見解です。
何事も、適度な練習が大事、ということですね。
それでは実際に、リップロールをやってみましょう!
まず、体の力を抜きます。
力をいれないように、自然と唇を閉じます。そして、唇を閉じたまま、強くもなく弱くもなく息を吐きます!
…
プルプルできましたか?できなくても大丈夫!
唇の両端に人差し指を置いて、軽く口角を上げます。唇が開いてしまうのを指で押さえている状態です。
この状態でもう一度、息を吐いていきましょう。
…できましたでしょうか?
できなかった方は、
・息の量が多すぎたり、息を吐くスピードが速い
・唇に力がはいってしまっている
これらの理由が考えられますので、しっかり脱力すること、息の量・息を吐くスピードを調節してみてください。
できましたら、次はこのプルプルに声を乗せていきます!
まず、唇を閉じて、「んー」と、発声してみてください。ハミングです!
ハミングをしたまま、先ほどのプルプルをしてみましょう!
…できましたか?
難しい?そうですよね。でも大丈夫!
唇をプルプルさせることができたなら、声を乗せることも必ずできます!
プルプルに声を乗せた状態、これがリップロールです!
できた方、次行きますよ!
それでは、ここまで学んできたメリットを体感してみましょう。
まず、ドレミファソラシドの音階で、リップロールをしてみてください!
ドーはドーナツのドーの、“ド”の音です!
まだまだ出せる!という方は、さらに上の音階までっちゃってください!
…どうでしょう?綺麗に、地声と裏声の切り替えができているのではないでしょうか?というか、できてます!
実感ができていなくても、低い音→高い音を連続的に出せたのなら、しっかり切り替えられているはずです。お上手です!
そして、高音を出す時、力をいれずに出せているのではないでしょうか?
喉、全く痛くないですよね!
この感覚と同じように歌ってみると、楽に高音を出すことができます!
そして、音程をとることができたそこのあなた!
すごいです!
音程をとることができれば飛躍的に歌唱力がアップします!
お疲れ様です!よくできました!
リップロールの凄さ、お分かりいただけたでしょうか?
あくまでも、これは “基礎練習” です。
実際に歌うという “応用” に繋げていくことで、真価を発揮するものになります。
基礎から応用に繋げること、ハードルが高いですが、続ければ確実にできるようになります。
一緒に練習して、歌唱力を上げていきましょう!
ここまでご覧いただきありがとうございました!
歌に関することで気になること、分からないことがございましたらお気軽にお問い合わせください。
筆者に答えられる範囲でお力になります。
では、またお会いしましょう!